千年の謎。
マイルーム代表です。
映画館で映画を観たのはいつ以来だろう・・・。
『源氏物語』を観てきました。
高校生には少し難しいかな?
でも、「桐壷」「葵」「夕顔」などは教科書に載るレベルです。
六条御息所と源氏の出会いは記されておらず、
映画を見てそうかもなあと思いました。
紫式部がなぜ源氏を書いたのかという着眼点は良いと思います。
物語と現実が交差するのは・・・。
紫式部が心の闇を持っていたのは『日記』にも書いてます。
ただそれが男女関係なのか?
「思ふことの少しもなのめなる(普通の)身ならましかば、
すきずきしくももてなし、若やぎて、常なき(無常)世をすぐしてまし。
めでたきこと、おもしろきことを見聞くにつけても、
ただ思ひかけたりし(心に抱き続ける思い・心を支配する思い)心の引き方のみ強くて
もの憂く、思はずに、嘆かしきことのまさるぞ、いと苦しき(それが本当に苦しい)。
いかで、いまはなほ物忘れしなむ、思ひ甲斐もなし(考えても仕方ない)、
罪も深かなり(仏罰が下る)など、明けたてば(夜が明けると、庭の池を)うち眺めて、
水鳥どもの思ふこと無げに遊び合へるを見る。
水鳥を 水の上とや よそみ見む われも浮きたる 世をすぐしつつ
かれも、さこそ心をやりて遊ぶと見ゆれど、身はいと苦しかんなりと、
思ひよそへらる(我が身に引き付けてそう考えてしまう)。」
私は、死と向き合った者の「闇」のような気がします。
結構考えさせる映画ですので、
是非見に行ってください!