上陸!

本日も台風の上陸に伴い臨時休講<(_ 台風_)>

さて、昨日は『枕草子』を引用しましたので、今日は『源氏物語』~野分~

 

源氏の息子、夕霧クンが紫の上を垣間見る場面です。

今回はその場面の前を引用します。

登場人物は六条御息所の娘で、秋好(あきこのむ)中宮。

場面は源氏の大豪邸、六条院(中宮にとっては里)。

秋の好きな中宮は、秋の植物を植えてガーデニングを楽しんでいました。

今年は例年以上に素晴らしい!その模様を原文で

常の年より見どころ多く、・・・同じき花の枝ざし、姿、朝夕露の光も

世の常ならず、玉かとかかやきて…」

朝露、夕露も世で見られぬほど美しく輝いている。

そんな美しい秋の庭を喜んでみていた中宮様。

ずっとここにいたい!(^^)vパーティでもしたい(^^♪

と思ったが父の命日なので、何もせず眺めていると、台風が~(>_<)

暗い部屋の中で花を心配する場面です。

これ(美しい秋の庭)をご覧じつき(気に入る)て里居したまふほど、

御遊びなどもあらまほしけれど、八月は故前坊(中宮の父、前皇太子)

御忌月なれば、心もとなく(花の盛りが過ぎるのではと気がかりに)思しつつ

明け暮るるほどに、この花の色まさるけしきどもをご覧ずるに、

野分例の年よりもおどろおどろしく(激しく)、空の色変わりて吹き出づ。

花どものしをるるを、いとさしも(それほど秋を)思ひしまぬ人だに、

あなわりな(わあ~大変!)と思ひ騒がるるを、まして、(中宮様は)

草むらの露の玉の緒乱るるままに(ご覧になると)、

御心まどひぬべく思したり(心を痛めておいでになる)。

覆ふばかりの袖(古歌・桜が散らないように大空を覆うくらいの袖が欲しい(>_<))

秋の空にしもこそ欲しげなりけれ。(*古歌では春。今は秋。)

暮れゆくままに(夕暮れになるにつれて)、物も見えず(風が)吹き迷はして、

いとむくつけければ、御格子など参りぬるに(格子をお下ししたので)、

うしろめたく(気がかり)いみじと花の上(花がどうなっているか)を思し嘆く。

 

昨日も今日も平易な文なので、読みやすいですね。

(部長はこれくらい訳せるね!足長さんらは当然!)

 

書いているだけでも物語世界に入って行ける心理描写は、

さすが千年たっても読み継がれる作品ですね。

 

ここの引歌(古歌の引用)「覆ふばかりの」は面白いですね!

 

また古典の話も載せます!今日は続きを読んでねます(-_-)zzz

古典の学習はマイルームで!